「聖獣達も、あんなに苦しめて…!」
手を握り締めると爪が食い込んで痛い。痛いけど、そんな痛みなんて、聖獣たちを思うと取るに足らないことだった。
聖獣達を苦しめていたあの緑の装置から出てきたのは、魔法陣が記された紙きれだった。
一目見ただけでは一体なんの魔法陣か分からないほど複雑な魔法陣が描かれていたけれど、千沙さんにお願いして解読してもらった。
その内容は、意識を奪い乗っ取るものや、体の自由を奪うものなどの複数の魔法陣が重ねて描かれていた。とても到底素人が真似できるようなものじゃない。
それほどに強力で、複雑で、残酷なものだった。
「魔物退治屋が、魔物の肩を持つのですか?」
皮肉するような言葉は、今までに何回も言われてきたことだった。
魔物退治屋で育って、今まで何度だって魔物の命を奪ってきて、それでも魔物が好きで、魔物を助けたいと思う。
そんなの、矛盾していると自分でも思う。そのことで悩んだこともある。
けど今は、自信を持って言える。
「魔物退治屋として、人を守るために危険をもたらす魔物は退治しないとけない。
だけど、人と共に生きようとしている魔物に危険をもたらす人のことは、あたしは許せない」
人も、魔物も、植物だってそう。助け合いながら、支えあいながら、そうやって生きていける世界を作りたい。
そのために、この力を使いたい。
誰かのためにこの強い力は使えるんだって、みんなが教えてくれたから。
「だから、あたしはあなたを許せない。
クリスさん、魔物を、聖獣を苦しめて、その犠牲の上で魔界の扉を開いて、さらなる厄災をもたらそうとするなんて!」
手を握り締めると爪が食い込んで痛い。痛いけど、そんな痛みなんて、聖獣たちを思うと取るに足らないことだった。
聖獣達を苦しめていたあの緑の装置から出てきたのは、魔法陣が記された紙きれだった。
一目見ただけでは一体なんの魔法陣か分からないほど複雑な魔法陣が描かれていたけれど、千沙さんにお願いして解読してもらった。
その内容は、意識を奪い乗っ取るものや、体の自由を奪うものなどの複数の魔法陣が重ねて描かれていた。とても到底素人が真似できるようなものじゃない。
それほどに強力で、複雑で、残酷なものだった。
「魔物退治屋が、魔物の肩を持つのですか?」
皮肉するような言葉は、今までに何回も言われてきたことだった。
魔物退治屋で育って、今まで何度だって魔物の命を奪ってきて、それでも魔物が好きで、魔物を助けたいと思う。
そんなの、矛盾していると自分でも思う。そのことで悩んだこともある。
けど今は、自信を持って言える。
「魔物退治屋として、人を守るために危険をもたらす魔物は退治しないとけない。
だけど、人と共に生きようとしている魔物に危険をもたらす人のことは、あたしは許せない」
人も、魔物も、植物だってそう。助け合いながら、支えあいながら、そうやって生きていける世界を作りたい。
そのために、この力を使いたい。
誰かのためにこの強い力は使えるんだって、みんなが教えてくれたから。
「だから、あたしはあなたを許せない。
クリスさん、魔物を、聖獣を苦しめて、その犠牲の上で魔界の扉を開いて、さらなる厄災をもたらそうとするなんて!」



