「ねえ、あのおじいさんが由良達を呼び出したのよね? あの服装…王城に務めている方ではないの?」
美玲の言葉は正しかった。
彼は王宮で長きに渡って姫の守護と教育を司ってきているのだ。城の中でも重鎮と呼ばれても可笑しくない立場にある。
それを聞いていた雅人は「けっ」と言葉を吐き出すと、顔を引きつらせて苦笑いをした。
「つーことはあのじいさんは、さしずめ、お姫様の教育係ってところか」
「…大雑把だが、大体はそうだ」
雅人の言葉に少し呆れたらしい翔太は、けれど視線はクリスさんを捕らえたまま頷いた。
「つーことはお姫様の教育係が魔物を呼び出したってわけ? いい年したじいさんが、なんだってそんな恐ろしいこと引き起こしてんだよ。意味分かんねえ」
「本当に、雅人の言うとおりだよ」
微笑んだままのクリスさんを見つめながらあたしは杖をかざして警戒を強める。
「なぜです、クリスさん。あなたほど博識な方が魔界の扉を開けようなどするのですか。そうなったらどうなるのか、知っていらっしゃるのでしょう?」
するとクリスさんは「ええ、そうですとも」と顎をさすった。
それを聞いていた翔太は目を鋭くした。
「どうして、分かっているのにそんなことをしようとする! あなたがしようとしていることはこの国を滅ぼしかねないことだ!」
どれだけ言葉をかけても微笑みは崩れない。どんな犠牲が払われるかも分かっていて、そのうえでやっているんだって伝わってきた。
美玲の言葉は正しかった。
彼は王宮で長きに渡って姫の守護と教育を司ってきているのだ。城の中でも重鎮と呼ばれても可笑しくない立場にある。
それを聞いていた雅人は「けっ」と言葉を吐き出すと、顔を引きつらせて苦笑いをした。
「つーことはあのじいさんは、さしずめ、お姫様の教育係ってところか」
「…大雑把だが、大体はそうだ」
雅人の言葉に少し呆れたらしい翔太は、けれど視線はクリスさんを捕らえたまま頷いた。
「つーことはお姫様の教育係が魔物を呼び出したってわけ? いい年したじいさんが、なんだってそんな恐ろしいこと引き起こしてんだよ。意味分かんねえ」
「本当に、雅人の言うとおりだよ」
微笑んだままのクリスさんを見つめながらあたしは杖をかざして警戒を強める。
「なぜです、クリスさん。あなたほど博識な方が魔界の扉を開けようなどするのですか。そうなったらどうなるのか、知っていらっしゃるのでしょう?」
するとクリスさんは「ええ、そうですとも」と顎をさすった。
それを聞いていた翔太は目を鋭くした。
「どうして、分かっているのにそんなことをしようとする! あなたがしようとしていることはこの国を滅ぼしかねないことだ!」
どれだけ言葉をかけても微笑みは崩れない。どんな犠牲が払われるかも分かっていて、そのうえでやっているんだって伝わってきた。



