感心するようなその声は、物腰が柔らかくて優しいものだった。
目を見開く翔太と警戒を強める美玲達の代わりに、あたしは口を開いた。
「…やっぱり、貴方だったんですね、クリスさん」
クリスさんは微笑んでいた。
まるで談笑をしているときのような朗らかな笑みだ。
けれど今は不気味でならない。
「さすがはあの"ガーネット"最強の魔法使いと呼ばれるお方。侮れませんな」
何を考えているのか、まるで分からない。
眉をひそめる雅人が彼から目を逸らさずに尋ねる。
「由良、このじいさんのこと知ってるのか?」
「知ってるも何も、この人があたしと翔太を王城に呼び出したんだよ」
もしかしたら彼が黒幕なんじゃないかってことは、考えていたことではあった。
だけど嘘であってほしかった。
優しいこの人がこの現状を引き起こした張本人だなんて、思いたくもなかった。
けれどクリスさんは微笑みを浮かべたまま尋ねたのだ。
「どうして私に辿り着かれたのですかな。これでも一応、隠してやってきたのですが」
「そんなの分かるに決まっていますよ」
あたしは握り締めた杖に力を籠める。
言葉をかみしめるみたいに、ひとつずつ選びながら口にした。
「あたしと翔太がやってきてからですよね? 聖獣が街に現れだしたのは」
目を見開く翔太と警戒を強める美玲達の代わりに、あたしは口を開いた。
「…やっぱり、貴方だったんですね、クリスさん」
クリスさんは微笑んでいた。
まるで談笑をしているときのような朗らかな笑みだ。
けれど今は不気味でならない。
「さすがはあの"ガーネット"最強の魔法使いと呼ばれるお方。侮れませんな」
何を考えているのか、まるで分からない。
眉をひそめる雅人が彼から目を逸らさずに尋ねる。
「由良、このじいさんのこと知ってるのか?」
「知ってるも何も、この人があたしと翔太を王城に呼び出したんだよ」
もしかしたら彼が黒幕なんじゃないかってことは、考えていたことではあった。
だけど嘘であってほしかった。
優しいこの人がこの現状を引き起こした張本人だなんて、思いたくもなかった。
けれどクリスさんは微笑みを浮かべたまま尋ねたのだ。
「どうして私に辿り着かれたのですかな。これでも一応、隠してやってきたのですが」
「そんなの分かるに決まっていますよ」
あたしは握り締めた杖に力を籠める。
言葉をかみしめるみたいに、ひとつずつ選びながら口にした。
「あたしと翔太がやってきてからですよね? 聖獣が街に現れだしたのは」



