それを聞いた美玲と雅人は考え込んだ。
「そーいわれたら…」
「そんなの、知らないわね…」
顔を見合わせる二人だけど、美玲は「でもそれが何だっていうの?」と尋ねる。けれど翔太は相変わらず渋い顔をしていた。
「……魔界が出てくる話を聞くのは幼い頃だ。その頃に読む絵本や物語っつうのは、大体は偉大な魔法使いが出てきたり、ハッピーエンドで終わるものばかりだろ?」
「確かにそうね。あの頃は何を読んでも、楽しい、面白い、ってものばかりだったわ」
美玲の言葉に雅人も「確かにな」と頷く。
「前に任務で行った図書館の館長に話を聞いたことがある。小さい頃に読み聞かせされる物語っつうのは、その時期の子どもに夢を与えるものなんだと。
どんなに大変でも困難でも、最後は必ず幸せになれるって希望を持たせることが一番大事らしい」
それを聞いた雅人は「ああ、なるほどな」と言葉をつづけた。
「だから大体どの本を読んでも最後は必ずハッピーエンドで、バットエンドにはならないんだな。そういう意味があったんだなあ」
うんうん頷く雅人に、翔太は「それなら、思わないか?」と尋ねる。
「それならたとえ魔界が出てくる話であっても、最後にはハッピーエンドの物語があっていいんじゃないか?
魔界の魔物や悪魔を魔法使いがやっつけました、なんて話がひとつくらいあったっていいだろ。
だが、俺達はそんな話を誰一人知らない」
「そーいわれたら…」
「そんなの、知らないわね…」
顔を見合わせる二人だけど、美玲は「でもそれが何だっていうの?」と尋ねる。けれど翔太は相変わらず渋い顔をしていた。
「……魔界が出てくる話を聞くのは幼い頃だ。その頃に読む絵本や物語っつうのは、大体は偉大な魔法使いが出てきたり、ハッピーエンドで終わるものばかりだろ?」
「確かにそうね。あの頃は何を読んでも、楽しい、面白い、ってものばかりだったわ」
美玲の言葉に雅人も「確かにな」と頷く。
「前に任務で行った図書館の館長に話を聞いたことがある。小さい頃に読み聞かせされる物語っつうのは、その時期の子どもに夢を与えるものなんだと。
どんなに大変でも困難でも、最後は必ず幸せになれるって希望を持たせることが一番大事らしい」
それを聞いた雅人は「ああ、なるほどな」と言葉をつづけた。
「だから大体どの本を読んでも最後は必ずハッピーエンドで、バットエンドにはならないんだな。そういう意味があったんだなあ」
うんうん頷く雅人に、翔太は「それなら、思わないか?」と尋ねる。
「それならたとえ魔界が出てくる話であっても、最後にはハッピーエンドの物語があっていいんじゃないか?
魔界の魔物や悪魔を魔法使いがやっつけました、なんて話がひとつくらいあったっていいだろ。
だが、俺達はそんな話を誰一人知らない」



