杖を掲げた翔太達はすぐにあたしの前に出てショワンウの動きを注意深く見守る。
それはまるで魔法を使えないあたしを守ってくれているようで、申し訳なさと不甲斐なさに胸が苦しんだ。
今、あたしはみんなの負担になってる。みんなを危険な目に合わせてる。
そんなあたしに気付いたのか、雅人が「なあ、由良。知ってるか?」と明るく声をかける。
「今までも由良と一緒に戦うことがあったけど、いっつも由良がソッコーで倒しちまうから、俺達は暴れきれなくてちょっと悔しかったんだぞ」
「いや、知らないけど…。っていうか、そんなこと思ってたの?」
「当然だろ!で、結構いけると思ったら"ガーネット"にスカウトしてくれよな!俺、実は"ガーネット"の隊員を目指してんだよ」
目を見開くあたしに歯を見せて笑うと、雅人は勝手に叫んで星の力を借りると身に纏う。
バチバチと電気を纏った雅人はショワンウを睨みつけるように不敵な笑みを浮かべている。今にも突っ込んでいきそうな勢いだ。
「ちょ、ちょっと、雅人?」
「おい、美玲。どういうつもりだ?」
翔太の戸惑う声が聞こえてきてそちらに目を向けると、翔太は膝を折っている。なんとか立ち上がろうとしているみたいだけど、どうやら立てないらしい。
戸惑うその目が見つめる先は、美玲だ。
「み、れい?」
これは、美玲が翔太に何かしたということだろうか。
いや、そんなこと、あるはずない。第一、理由もないのに。
冷や汗が流れるのを感じながら、美玲を見つめる。
「大丈夫よ。死にはしないわ」
美玲は美しく笑った。
それはまるで魔法を使えないあたしを守ってくれているようで、申し訳なさと不甲斐なさに胸が苦しんだ。
今、あたしはみんなの負担になってる。みんなを危険な目に合わせてる。
そんなあたしに気付いたのか、雅人が「なあ、由良。知ってるか?」と明るく声をかける。
「今までも由良と一緒に戦うことがあったけど、いっつも由良がソッコーで倒しちまうから、俺達は暴れきれなくてちょっと悔しかったんだぞ」
「いや、知らないけど…。っていうか、そんなこと思ってたの?」
「当然だろ!で、結構いけると思ったら"ガーネット"にスカウトしてくれよな!俺、実は"ガーネット"の隊員を目指してんだよ」
目を見開くあたしに歯を見せて笑うと、雅人は勝手に叫んで星の力を借りると身に纏う。
バチバチと電気を纏った雅人はショワンウを睨みつけるように不敵な笑みを浮かべている。今にも突っ込んでいきそうな勢いだ。
「ちょ、ちょっと、雅人?」
「おい、美玲。どういうつもりだ?」
翔太の戸惑う声が聞こえてきてそちらに目を向けると、翔太は膝を折っている。なんとか立ち上がろうとしているみたいだけど、どうやら立てないらしい。
戸惑うその目が見つめる先は、美玲だ。
「み、れい?」
これは、美玲が翔太に何かしたということだろうか。
いや、そんなこと、あるはずない。第一、理由もないのに。
冷や汗が流れるのを感じながら、美玲を見つめる。
「大丈夫よ。死にはしないわ」
美玲は美しく笑った。



