ド天然!? 魔女っ子の秘密【2】

思い出すだけで胸が痛む。


「姫は翔太と二人きりで話をしたりしていたんだ。気に入っているんだなって分かっちゃったよ」


痛む胸の内を隠すように笑ってそう言えば、雅人は「ふうん」と腕組みをして神妙な顔をしていた。


「恋愛感情かどうかは正直わかんねーけど、それは一旦置いておくとして。

あいつは今回王城から姫の警護をするために雇われてるわけだし、あの"サファイア"の当主だから、姫も信頼してる部分はあるんだろうな。けど…」


それからちらりと美玲に目をやる。美玲も同じように腕組みをしていた。


「姫が例え翔太のことを恋愛的な意味で好きだとしても、あいつは相当一途だから揺れることはないでしょうね」

「だよなあ」と雅人は首を縦に振る。


「え…?」


理解が追いつけないのは、あたし1人だけだった。

するとそんなあたしにしびれを切らしたのか、美玲は怒るように言う。


「あいつは、翔太は、こっちがびっくりするくらい一途だって言ってるの!由良がいちばん分かってるでしょ?」


そうは言われても簡単に納得はできない。


翔太があたしのことを好きでいてくれているのは分かってる。

それはすごく嬉しいし、こんな奇跡みたいなことはそうそうないだろうなとも思ってる。

だけど、あたしには分からない。翔太がどうしてあたしを好きでいてくれているのか、どこが好きなのか。

翔太に好きでい続けてもらえる自信が、あたしにはこれっぽっちもない。