翔太は手紙を開けた。
真っ白な封筒に真っ白な便箋だが、それはとても品が良く高級なものだと一目で分かった。
手紙に目を通すうちに翔太の目が見開かれていく。
「翔太君のところに届いたものと同じものが私にも届いた」
千沙さんから手紙を受け取り、机の上に置く。
それは翔太が持っている手紙と全く同じものだった。
「由良」
お父様に名前を呼ばれ、「お前も手紙を読め」と言われた。
「あ、あたしが読んでもいいですか?」
「お前も読むべきだからこそ読めと言ってる」
いつになく厳しいお父様に「すみません」と一言謝り、手紙を読む。
書かれている内容に驚き、思わず声を上げた。
「翔太と2人で、姫様の警護!?」
この国の王位継承第2位、第一王女、ジュリア姫の守護。
それがあたしと翔太のもとへ来た依頼だった。
「でっ、でも、どうして!?」
当然王城にも王族を守護する魔法使いたちがたくさんいる。
みんな経験を積んでいて相当に強い魔法使いたちばかりだ。
こんな民間の魔物退治屋の手を借りるまでもないだろうし、きっと彼らの誰もがこんなことプライドが許さないだろうに。
お父様は「だから手紙をちゃんと読め」と言った。
「書いてあるだろう。ジュリア姫が担う役目は『泉の守護』。そのために毎日森の中の泉へと通われている。その森に凶悪な魔物が出没し、城のものでは歯が立たないと」
だから魔物退治屋として名を馳せる、"ガーネット"と"サファイア"から選ばれたのだと。
真っ白な封筒に真っ白な便箋だが、それはとても品が良く高級なものだと一目で分かった。
手紙に目を通すうちに翔太の目が見開かれていく。
「翔太君のところに届いたものと同じものが私にも届いた」
千沙さんから手紙を受け取り、机の上に置く。
それは翔太が持っている手紙と全く同じものだった。
「由良」
お父様に名前を呼ばれ、「お前も手紙を読め」と言われた。
「あ、あたしが読んでもいいですか?」
「お前も読むべきだからこそ読めと言ってる」
いつになく厳しいお父様に「すみません」と一言謝り、手紙を読む。
書かれている内容に驚き、思わず声を上げた。
「翔太と2人で、姫様の警護!?」
この国の王位継承第2位、第一王女、ジュリア姫の守護。
それがあたしと翔太のもとへ来た依頼だった。
「でっ、でも、どうして!?」
当然王城にも王族を守護する魔法使いたちがたくさんいる。
みんな経験を積んでいて相当に強い魔法使いたちばかりだ。
こんな民間の魔物退治屋の手を借りるまでもないだろうし、きっと彼らの誰もがこんなことプライドが許さないだろうに。
お父様は「だから手紙をちゃんと読め」と言った。
「書いてあるだろう。ジュリア姫が担う役目は『泉の守護』。そのために毎日森の中の泉へと通われている。その森に凶悪な魔物が出没し、城のものでは歯が立たないと」
だから魔物退治屋として名を馳せる、"ガーネット"と"サファイア"から選ばれたのだと。



