「おお!まいどありー」
おじさんは歯を見せて笑った。
「味が選べるよ、どれにする?」
おじさんが見せたのはメニュー表だった。
「辛いのが好きなら、伝統の甘辛いタレで肉を炒めたもあるし、甘いのが好きならリコルのジャムやリーリアの実の砂糖漬け、フィオのクリームもあるよ」
「じゃあ、あたしはリコルのジャム」
「はいよ」
ちらりと姫を見ると、姫は一生懸命メニュー表を見ながら悩んでいた。
「迷いますわ…」
ひどく真剣そうな声でそう呟く。
「ガレットは初めてですもの。リーリア砂糖漬けなんて美味しいに決まっていますし、リコルのジャムなんて初めて聞きましたわ。けれどフィオのクリームも薄い卵色で美味しそうですし…」
悩む姿はけれどどこか楽しそうでもあった。真剣な姫の姿を温かく見つめていると、おじさんが言った。
「お嬢ちゃん、ガレットは初めてかい?」
姫は顔をパッと上げて「ええ」と答えた。
それを聞いたおじさんは「そいつはとびっきりを食べてもらわねえとな」と言う。
それからあっという間にあたしの分と姫の分のガレットを作って差し出した。
「はいよ、リコルのジャムのガレットと当店のおすすめだ」
姫はびっくりしたままガレットを覗き込んでいる。
「リコルのジャムとフィオのクリームだ。当店おすすめの二つの味さ。ガレット初めてだっていう嬢ちゃんに免じておじさんがご馳走してやるよ」
目を丸くして、「いいのですか?」と王女は尋ねた。
おじさんは歯を見せて笑った。
「味が選べるよ、どれにする?」
おじさんが見せたのはメニュー表だった。
「辛いのが好きなら、伝統の甘辛いタレで肉を炒めたもあるし、甘いのが好きならリコルのジャムやリーリアの実の砂糖漬け、フィオのクリームもあるよ」
「じゃあ、あたしはリコルのジャム」
「はいよ」
ちらりと姫を見ると、姫は一生懸命メニュー表を見ながら悩んでいた。
「迷いますわ…」
ひどく真剣そうな声でそう呟く。
「ガレットは初めてですもの。リーリア砂糖漬けなんて美味しいに決まっていますし、リコルのジャムなんて初めて聞きましたわ。けれどフィオのクリームも薄い卵色で美味しそうですし…」
悩む姿はけれどどこか楽しそうでもあった。真剣な姫の姿を温かく見つめていると、おじさんが言った。
「お嬢ちゃん、ガレットは初めてかい?」
姫は顔をパッと上げて「ええ」と答えた。
それを聞いたおじさんは「そいつはとびっきりを食べてもらわねえとな」と言う。
それからあっという間にあたしの分と姫の分のガレットを作って差し出した。
「はいよ、リコルのジャムのガレットと当店のおすすめだ」
姫はびっくりしたままガレットを覗き込んでいる。
「リコルのジャムとフィオのクリームだ。当店おすすめの二つの味さ。ガレット初めてだっていう嬢ちゃんに免じておじさんがご馳走してやるよ」
目を丸くして、「いいのですか?」と王女は尋ねた。



