久々だ、翔太のあの怖い目。
見つめられただけで凍死するんじゃないかとさえ思ってしまうほどの恐怖を感じる目。
高校生ぶりにあの目を見たけれど、翔太に凄みが増したのかその冷たさと恐ろしさは比じゃなかった。さすが"サファイア"の当主というべきか、いや怖すぎて即目を逸らした。
晴人さんは腕を組んで考え込んでいた。姫は眉をひそめて晴人さんが何と答えを出すのか、今か今かと待ち望んでいる。
「…由良様が常についておられるのなら、まあ良いとしましょう」
姫の顔がぱあっと明るくなる。
「ありがとう、晴人!」
「けれど条件がございます!
必ず夕刻前に帰ること!
それから由良様のそばから絶対に離れないこと!
それからもし危険な輩に出会ったときには…」
「ああ、もう!そんなに言わなくても分かっているわよ!」
口うるさい晴人さんの言いつけに表情を暗くしていった姫はついに怒った。
「城下町は出歩かせてくれないくせに、どこかへ視察に行くときは必ずそう言うんですもの!
もう耳にこびりついているわ!」
姫はうんざりしていた。
晴人さんの言いたいことも心配する気持ちも分かるが、なるほど視察へ出掛ける度にこれを言われていれば流石に鬱陶しく思うかもしれない。
けれど晴人さんがこれだけ言うのも姫が何より大切だからに違いなくて、まるでお母さんみたいだなあ、なんてあたしは暢気に思ってしまった。
見つめられただけで凍死するんじゃないかとさえ思ってしまうほどの恐怖を感じる目。
高校生ぶりにあの目を見たけれど、翔太に凄みが増したのかその冷たさと恐ろしさは比じゃなかった。さすが"サファイア"の当主というべきか、いや怖すぎて即目を逸らした。
晴人さんは腕を組んで考え込んでいた。姫は眉をひそめて晴人さんが何と答えを出すのか、今か今かと待ち望んでいる。
「…由良様が常についておられるのなら、まあ良いとしましょう」
姫の顔がぱあっと明るくなる。
「ありがとう、晴人!」
「けれど条件がございます!
必ず夕刻前に帰ること!
それから由良様のそばから絶対に離れないこと!
それからもし危険な輩に出会ったときには…」
「ああ、もう!そんなに言わなくても分かっているわよ!」
口うるさい晴人さんの言いつけに表情を暗くしていった姫はついに怒った。
「城下町は出歩かせてくれないくせに、どこかへ視察に行くときは必ずそう言うんですもの!
もう耳にこびりついているわ!」
姫はうんざりしていた。
晴人さんの言いたいことも心配する気持ちも分かるが、なるほど視察へ出掛ける度にこれを言われていれば流石に鬱陶しく思うかもしれない。
けれど晴人さんがこれだけ言うのも姫が何より大切だからに違いなくて、まるでお母さんみたいだなあ、なんてあたしは暢気に思ってしまった。



