「おい、由良?」
不思議そうに翔太が尋ねる。
「静かに」
そう告げながら目を凝らす。
遠くに見えた小さな点のようなものは徐々に大きくなっていく。それと同時に比べ物にならない魔力を感じた。
この魔力は、感じたことがある。
いつって、今日だ。
「敵が来ます!姫を守護して!」
それは、空の色よりも濃くて海の色よりも鮮やかな青色の体をした龍(ドラゴン)。
よくみるドラゴンの形だけれど、それはワイバーンなんかよりもずっと大きな体をしている。
「あれって、まさか!」
衛兵たちは青ざめる。
「おいおい、冗談じゃねえよ」
翔太はあたしの隣に来ると溜息を吐いた。
「黄金の麒麟の次は、青竜だなんて。どういうことになってんだよ」
黄金の麒麟同様この国を古くから守るとされている聖獣のうちのひとつ。
青竜、その名を、チンロン。
不思議そうに翔太が尋ねる。
「静かに」
そう告げながら目を凝らす。
遠くに見えた小さな点のようなものは徐々に大きくなっていく。それと同時に比べ物にならない魔力を感じた。
この魔力は、感じたことがある。
いつって、今日だ。
「敵が来ます!姫を守護して!」
それは、空の色よりも濃くて海の色よりも鮮やかな青色の体をした龍(ドラゴン)。
よくみるドラゴンの形だけれど、それはワイバーンなんかよりもずっと大きな体をしている。
「あれって、まさか!」
衛兵たちは青ざめる。
「おいおい、冗談じゃねえよ」
翔太はあたしの隣に来ると溜息を吐いた。
「黄金の麒麟の次は、青竜だなんて。どういうことになってんだよ」
黄金の麒麟同様この国を古くから守るとされている聖獣のうちのひとつ。
青竜、その名を、チンロン。