だから、2人になるべく関わらないよう私を含め、外部受験者は見て見ぬふりをする事が多い。
成績の事でクラス全体がピリピリしている事もあるし、2人の事もあるから、来年はB組のレベルまで成績落としてもいいかなって考えてるくらい。
せっかく高校生になったんだから、思い描いていた高校生活を楽しく過ごしたいし。
同じクラスにいて、条件は同じはずなのに、ご機嫌取りみたいな事をして過ごさなきゃいけない毎日はやっぱり嫌だもん……。
私は、再びスマホのメール作成画面を開き、青葉君へのメールを作る。
恭子ちゃんも千絵ちゃんも私の方は気にもしていない。
……送信っと。
私の地元の駅の改札口で待ち合わせという文面を送って、私はスマホをカバンの中にしまった。