「まあ、こんな日もあるだろ」


「朱雀、お前のせいだっつーの」


「そうだよ。龍斗がかわいそうだよ、朱雀。ナンパの邪魔しちゃダメだよー」



響ちゃん……。


オレがかわいそうって、憐れんだ目で見ないでくれ。


しかも、ナンパじゃないって。



「……あ、もしかして!あの子、昨日言ってた、コンビニの?」



響ちゃんがパンッと手をたたいて、聞いて来た。



「まあ、そうなんだけど……」


「おお!昨日の今日でもう行動してるのか、感心感心」


「……誰かさんが来なければ、連絡先を交換できたのに」



朱雀が偉そうに肩をポンポンとたたいてきたので、オレはチクッと言ってやった。


アハハと朱雀はごまかすように笑う。