『風邪っぽいから、病院寄ってく。先に学校行ってて』



次の日。


電車をおりて改札に向かっている時、龍斗君からメールが届いた。


もしかして昨日、すでに具合悪かったのかな?


気づかないで、プリン食べに連れてってもらって申し訳なかったな……。


メールを見ながら心配になって、私はため息をついた。


昨日、龍斗君のおかげで沈んでいた心は晴れた。


だけど、その問題がすべて解決したわけじゃない。


今日はどんな事をされるのか、想像がつかないから。


学校へ向かう足取りが重い。


ノロノロと歩いていたけれど、学校に着いてしまった。


登校してくる生徒たちであふれかえっている昇降口。


私は自分の靴箱の前に立つ。


昨日みたいな事になっていたら、どうしよう……。


そう思ったら、なかなか靴箱を開けられない。