これは絶対に恋じゃない



おそるおそるといった感じで加恵は、私に聞いてくる。



「…うーん…でも、数学とかは、この前の中間テスト…私、悠希に点数負けてたんだよね」



「…うっそ。アイツ、いつのまにそんな進化を遂げたのよ…絶対、悠希には勝ってると思ってたんだけどな~」



ハァ…と、大きなため息を1つ漏らし、加恵は、頭を抱えた。


「…じゃあ、やっぱり、悠希も西山狙ってるんじゃない?」


“あー、私もうかうかしてらんないな”



ポツリと、一言呟き、問題集を解き始める加恵を見て、私も徐に参考書を開いた。



けど、


…悠希、西山高校狙ってるのかな…?それとも、他の高校?


もし、私が、桜丘女学院を選んだら、悠希とはどうなっちゃうのかな…?



ぐるぐると、頭を巡るのはそんな考えばかり。




…集中しないと