「凛の成績なら、桜女でも全然可能性あるもんね」
「でも、桜丘に入ったら、寮に入んなきゃだし、長期休みしか、こっちに帰ってこれない…それに、加恵たちと離れるの寂しいし…」
「…凛。…ほら、桜丘女学院は、私立だし。西山が受けられなくなるわけじゃないんだから、まだ考える時間はあるよ」
優しく微笑み、加恵が私に声をかけてくれる。
「ま、私は高校が凛と一緒だったら嬉しいよ!てか、その前に、私が合格しなきゃ話になんないんだけどさ~」
教科書をパラパラめくり、机に突っ伏しながらそう言う彼女。
きっと、私が悩んでいるのを見て、わざと、話を変えてくれたのだろう。
そんな加恵の優しい気遣いに自然と笑みがこぼれた。
「…あ!てか、悠希はどこの高校行くのかねー…ちなみに、悠希の成績っていいの?悪いの?アイツ、そういうの全然教えてくれないからさー」
「…私も、まだ悠希とは志望校の話とかはしてないから知らないけど…成績は国語は、ちょっと苦手みたいだけど数学とか英語は、結構できるみたい」
「…え、うっそ…もしかして私より成績上だったりする…?」



