これは絶対に恋じゃない




そうこうしているうちに、御池くんのクラスの前にたどり着いた。



…あー…このクラスあんまり知り合いいないのよね…。



チラリと、教室の中の様子を伺うが、ほとんどが話したことのない人たちばかりで少し戸惑う。



けど、ずっと、クラスの前にたたずんでいるわけにもいかないので、



「…あの、御池くんいますか?」



と、私は思い切って教室の入り口近くにいた数人の女子生徒に声をかけた。



「え?…御池って徹のこと?」




私が話しかけた女子の中の1人が問いかける。


その声を聞いて、思わず固まる私。



だって…





「美沙、徹どこ行ったか知ってる?」



「えー?さっきまで話してたの礼じゃなかった?」




それは、昨日、悠希と一緒にいたあの女の子だったから。