「…うん。わかった」
と、若干、苦笑いを浮かべつつも、悠希に指示された通りQRコードの読み取り画面にする私。
「ありがとう。これからよろしくね、凛」
「う、うん。こちらこそ…」
「んじゃ、オレ、そろそろ帰らなきゃだから、バイバイ」
「…あ、バイバイ」
ヒラヒラと、手を振り、私は、去っていく彼の後ろ姿を見送った。
結局、最後まで彼のペースに乗せられっぱなし。
「…私も帰ろ」
なんだかドッと疲れた1日だった。
私は、ハァ…と、軽くため息をこぼし、家路につく。
…ま、クラスも違うし、連絡先交換したからってそんなに関わることもないか
なんて、その時の私は、楽観的に考えていた。
けど、
この日は、まだ…ただの始まりすぎなかったのだ。



