これは絶対に恋じゃない





正直、空気をよんでほしい。


今の会話に入りにくそうな様子をみたら、どう考えても彼氏なんかいるわけないっーの!



「…い、今はいないかな?」


「へぇ、前いたんだ?どんな人なの?」



毒気のない笑顔。でも、絶対、コイツ、私にわざと質問することで楽しんでる。



「…年上の人」



「三枝ちゃん、年上がタイプなの?」



ポツリと、零した私の言葉に御池くんが反応をしめした。



「…う、うん。そう!頼りがいある、優しい大人の人がタイプなの!だから、同い年とか年下は、たぶん付き合わないと思う」



これは、本当。


まぁ、実際は、一度も付き合ったことはないんだけどね…。