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「凛!今日、18時からだからね!絶対遅れないでよ!!」


「…わかったよ」


本日、最後の講義が終わり、ぞろぞろと、講義室を後にする学生たち。

そんな中、私、三枝凛(りん)は、ハァと、軽くため息をこぼし、慌てて講義室を出て行く友達の古谷舞香(まいか)の後ろ姿を見送った。


合コンかぁ…。行きたくないな…。


実は、今日の18時から、メンバーが足りないからという理由で半ば、無理やり舞香から合コンに誘われている私。


昔、男関係でちょっとしたゴタゴタがあり、それがきっかけで、高校は男子がいないからと、女子校に通い、そのまま同じ系列の女子大学へと進学した私にとっては合コンなんて苦痛そのもの。


本当は断りたくて仕方なかったけど…。


『お願い!!今日だけだから、ね?凛にはなるべく男の子たち近づけさせないようにするし、このとおり!!』


と、今にも泣き出しそうな勢いの舞香にお願いされてしまい、断るにも断れなかったのだった。


舞香には、昔からお世話になってるし、なるべく配慮してくれるみたいだし…。
今日くらいしょうがないか。