これは絶対に恋じゃない




「うん。初対面…だよね?クラス同じになったことないし…」



私は、素直に思ったことを口にした。




「そっかぁー同じクラスになったことないもんねー、そりゃ、知らないかー」



と、わざと、強調するように御池くんは、言葉を紡ぐ。




…御池くん、なんでそんな相手を挑発するように言うのかな…。




そう思って、呆れていた時。




「いいんだよ。別に、今日から友達だもん。な、凛」




グイッと、肩を掴まれ、悠希は、自分の体の方に私を引き寄せた。




ドキン




思いがけない彼の行動に思わず、心臓が高鳴るのを感じる。




…な、なんなの。この、状況…。