「…確かに、そうですよね」
一瞬、おばさんの言葉から、中学時代、悠希に素直に気持ちを伝えられなかった自分を思い出した。
悠希から突然告白されて、まだ、悠希に対する恋心に気づかず、一度断ってしまった…。
でも、その後、本当の気持ちに気づいたのに…なかなか想いを伝えられなかったあの頃を。
「それにね、付き合ってからも大事なのよ?想いを伝えたからってそこで終了じゃないものね…言うなればそこからがスタートよ。お互いを尊重しあわなければ恋愛は上手くいかないわよねぇ。私も若い頃は、周りの噂とかで当時付き合っていた彼のことを判断してしまったことがあってねぇ。あの時、怖がらずにちゃんと確かめておけば良かったのに…逃げてしまったことがあるの」
ぽつりと、少し寂しそうに今井のおばさんは呟いた。
「結局、後から噂がデタラメだったことを知るんだけど…今でも思うもの。あの時、信じて彼の口から話しを聞いていれば、ってね」



