「え、うん」
私は、とりあえず、コクリと頷く。
「…ったく、しょうがねーな」
なんて、言いつつも、御池くんも悠希の言葉に素直に従っていた。
…なんか、無駄に笑顔だな、この人。
それが、私の原田悠希に対する第一印象。
…その後、
悠希が司会を務めた委員会は、予想以上にスムーズに進行し、当初、予定していた時間帯よりも20分ほどはやく終わった。
───…
委員会が終わり、一、二年生が帰った後の教室。
私と御池くん、そして、悠希は、先生たちに提出するためのプリントを書いていた。
すると、突然
「ねー、三枝ちゃんって、悠希と、初対面?」
なぜか、楽しそうにニコニコと、笑みを浮かべる御池くんにそんな質問をされる。



