「つか、先生は?」
「…今日は、用事があって来れないから三年が中心になってすすめとけってさ」
原田くん、いや、悠希の質問に御池くんが答える。
「…ふーん?ま、いいや。んじゃ、さっさと終わらせてはやく帰ろーぜ?な、凛?」
「う、うん」
急に、名前を呼ばれ、思わず、返事を返した。
すると、
「はーい。一年、二年、注目。委員会さっさと終わらせたいと思うので、しっかり話聞いといてねー」
と、言って、悠希は自ら進んで教壇の前に立ち、下級生に向かって言葉を発する。
「じゃ、凛は、黒板。徹は、ノートに記録よろしく」
有無を言わせない笑みで、悠希は、私たち2人にそう指示をした。



