これは絶対に恋じゃない




───……


次の日。


「お母さん!じゃあ、私、先に学校行っとくね?お父さんもあとから一緒に来るんでしょ?」


「そうよ!あ、凜!たしか今日、帰りはお友達と集まるんだったわね?」


「うん。だから、帰りは、少し遅くなるかも」



バタバタと、足早に家の廊下を歩きながら私は、リビングにいるお母さんとそんな会話をする。



「わかったわ。中学も最後だし、楽しんでいらっしゃいね。」


「うん。ありがとう!行ってきまーす」



家の玄関からそう声をかけた私は、扉を開け、空を見上げた。


天気は快晴。


気温も昨日より、ずいぶん暖かくなり、春の雰囲気を漂わせている。



…卒業か…なんかこの一年スッゴくはやかったな

正直、まだ実感ないかも。



学校へと続く道を歩きながら、ふと、そんな思いが頭をよぎった。