これは絶対に恋じゃない




…今回、西山高校の倍率…例年より高いらしいし



そう考えるだけでかなり、憂鬱になる。



すると、


「あー!もう、やめた!!今更、考えたってしかたないし。それより、明日の卒業式の後、悠希とか誘ってあつまろーよ!」



突然、今まで、頭を抱えていた加恵が、急にそんなことを言い出した。



「わぁ…いいね!楽しそう!」



私も、彼女の提案に素直に賛成する。



「まぁ、でも…凜的には~、久々に悠希と二人きりがいいかもだけど?」


「…な、別にそんなこと…」



「ふふ。照れなくてもいーよ。わかってるからさぁー、最近、受験だのなんだのでゆっくり会える時間もなかったでしょ?」



「……うん。まぁ、ね」



確かに、加恵の言うとおり、もともとクラスが違う上に、悠希の私立高校の受験や私の受験も重なり、お互いすれ違いの日々が続いていたのは事実だった。