けど、
この時の私はまだ気づいていなかった。
刻々と、この日常が崩壊するカウントダウンが刻まれていることに…。
────……
「…終わった」
「終わったねぇ」
2月末。
卒業式も、いよいよ明日に迫っていたこの日。
私と加恵は、ボーッと教室の窓から外の風景を眺めていた。
「いや~それにしても、とりあえずは無事に終わって本当によかったわ」
「…うん、そうだね」
慌ただしく過ぎていった受験の日々。私も加恵も…そして、悠希も結果はまだわからない高校があるにしても無事、全ての高校の受験が終わっていた。
「…はぁ…それにしても何で合格発表が3月の中旬なわけ?こっちは気になってしょうがないっていうのに~」
「…そうだよね。それは加恵に同感」
お互い私立は受かっているとはいえ、第一志望の西山の結果がいちばん気になるのは当然で。
まだまだ、安心できない気持ちのほうが強いのが正直な気持ちだった。



