「今は構わずに
向こうが話しかけてくるまで待ったらどうだ?」











郁己先輩がそう言った





そうだ…

話したくない人から近寄られたらそりゃ嫌だよね




初心を忘れてはいかんね…











「まぁあの人のことだから色々考え過ぎて
頭パンクしそう…とかそんな感じでしょ」











美雨ちゃんは笑いながらそう言ってくれる





やっぱり元カノさんはわかってるなぁ





私が何度
美雨ちゃんになりたいって思ったか…

何度
夏恋ちゃんになりたいって思ったか…




数え切れないくらいいいなって思ってたよ…



いや、今も思ってる











「そうですよね…
が、がんばります」











まだまだ不安はいっぱいだけど…



大丈夫。なんとかなるよ








それから申し訳ないけど二人と一緒に帰りました










春也くんも夏恋ちゃんも
もうこのままなのかな…?





私と翠くんも?






そんなのは嫌だなぁ…