やっぱり時が過ぎるのは早い


今日から私達は2年生になりました











「夏恋ちゃーーんっ♪」











クラス替えの紙の前に行こうとする夏恋ちゃんを見つけて駆け寄る











「おはよ結苺♪」





「おはよーっ!
ってあれ?今日は春也くんと一緒じゃないの?」





「うん!今日は翠くんと来るって言ってた」





「そっかぁー!」











そんなたわいないことを話しながら
貼り紙をドキドキしながら見る











「み、みえない…」











残念ながらこんなに人が多いと
背の小さい私は一苦労



夏恋ちゃんは普通くらいだから見えてるみたい











「夏恋ちゃん〜助けて〜」





「あははっ!
結苺は相変わらず小さいね♪」





「いつか大きくなって見せるもんっ」





「むりむりっ!」











そんなことを言いながらも私を庇ってくれながら、前に進む





すると、ふと、女の子たちの声が聞こえてきた











「翠くんと春也くん同じクラスじゃん!
私も同じクラスが良かった〜…」



「それ!あの二人の彼女とかまじで自慢だよね!」


「でも春也くん彼女いるじゃん」


「あ〜…じゃあ翠くん狙いで行こ」


「でもさ、1回翠くん女の子と遊ぶ時期あったよね〜」


「あったあったー!」











そんな会話



本当に人気だなぁ




だって二人ともかっこいいし目立つもんね






夏恋ちゃんもその会話を聞いていたのか
クスッと笑いながらある方向に指をさす











「噂をすればなんとやらってね」





「あ…」











ここからでもわかる

あの身長の高い、みんなから見られる二人は

春也くんと翠くん