「ふう、やっとかえれるー」 あれから10分ほどがたち、靴箱に向かった私は、ローファーをはきおえたあと、二人が待っているであろう門まで急ぐ。 リッカ巻き髪好きかな‥‥‥‥。 明日巻いてみようかな。 おへそまである真っ黒の髪をいじりながら駆け足で急ぐ。 あともう少し。そんなとこまで来たところでふと立ち止まる。 だって、リッカがさゆりの頭を撫でながら、愛しそうに微笑んでたから。