バレンタインkiss♡【完】






その時だった。





「いた‥‥‥‥‥」








「‥‥‥‥‥‥り、っか?」






顔をあげれば、入り口付近で息を整えるリッカの姿。





そのかおはいつもみたいに甘ったるくなく、怒ってるみたい。






え、なんでここにリッカが?






ないていたことすら忘れて、固まる私にリッカが近づいてくる。






「え?リッカ?







どーし‥‥‥‥‥‥んん!!」












え?







今の‥‥‥‥‥‥‥‥‥キス?







突然引き寄せられ、食べるみたいに激しく、でも優しく落とされたキス。





あまりの急展開に固まっていれば、



あま。



とリッカが呟く。
そして。










「ひよちゃんに彼氏ができるとか許さない。



別れてくんない」








今まで見たことないくらい怒った表情をうかべて、リッカらしくない眼差しで、そう言った。