奇跡の歌姫【下】





輝の好きな曲を選んでもらったのもそのため。


私の今までの輝への感謝をどうにかして届けたいから。



別に、この場でうまく歌って歌手になろうとは考えていない。


歌手になるなら、ここで、という場所はもう決めているから。



「輝。下手でも笑わないでね。」


「笑わないよ。あー、俺まで緊張してきた!」


「何で輝が緊張するのよ。」



そんなやり取りがどれだけ嬉しいか伝えたいから。


私、頑張るよ。