恋日和 〜キミに届かない恋でも〜

《Asahi》





ーーなんだよ、これ。

両手に力を込めたら、紙の端がくしゃっと歪んだ。


莉子ってだれだよ。
この手紙……どういうことなんだよ。



そう思っていたとき、ガラッと勢いよくドアが開いた。
目をやると、そこには希子が立っていた。



「それ、あたしのだから。 ……返して」



いまにも泣きそうな顔で、そして震える小さな声でそう言いながら近づいてきた。


手紙の内容がまだ整理できなくて、怒りなのかよくわかんねえ感情がふつふつと湧いてくる。



「なあ、莉子って……だれ」

「返して」



『これってどういうことだよ!』、そう声を荒げても、希子は『返して』としか言わない。