電車だということを忘れて大声を出して、駆け寄ってくる、湖都ちゃん。
隣に座っている芽依は『だれ?』というような視線をあたしに向けてきた。
「隣のクラスで、実鈴と仲良い子だよ!」
「ふーん。 初めて見た」
笑顔であたしたちのまえに立つ湖都ちゃんのことを、芽依はまじまじと見ている。
「湖都ちゃん、部活?」
実鈴がそう聞いていたけれど、湖都ちゃんも男の子たちもみんな、私服姿。
だから部活だっていう感じがしない。
「今日はオフだから、みんなでモール行くんだ!」
「え! あたしたちもだよ〜」
「実鈴ちゃんたちも!?」
ぱあっと顔を明るくさせた、湖都ちゃん。
なんだかすごく、嬉しそうに見える。


