《Kiko》
気がつけば、君が視界にいて。
彼を見つめることが、当たりまえみたいになってる自分がいた。
授業中は、彼の背中を。
休み時間は友達と話す、笑顔の彼を。
……なんでだろう。
彼のことを、どんどん好きになってる気がしてきた。
いまの休み時間も、友達と楽しそうにしている三吉くん。
目が合いそうになって、あたしは急いで視線を窓の外に移した。
梅雨だからなのかな。
このごろ、天気はあまり良くない。
晴れの日よりも、雨の日のほうが多い。
なんて考えると、莉子の手紙の最後のほうの文が頭に浮かぶ。
〝もし悲しいことがあったら、きっと雨が降る。
空のうえで私が希子の代わりに泣く。
だから、笑って。〟
あたしはいま悲しいから、その代わりに莉子が泣いているの?
ーーなんて、都合よく考えすぎかな。
気がつけば、君が視界にいて。
彼を見つめることが、当たりまえみたいになってる自分がいた。
授業中は、彼の背中を。
休み時間は友達と話す、笑顔の彼を。
……なんでだろう。
彼のことを、どんどん好きになってる気がしてきた。
いまの休み時間も、友達と楽しそうにしている三吉くん。
目が合いそうになって、あたしは急いで視線を窓の外に移した。
梅雨だからなのかな。
このごろ、天気はあまり良くない。
晴れの日よりも、雨の日のほうが多い。
なんて考えると、莉子の手紙の最後のほうの文が頭に浮かぶ。
〝もし悲しいことがあったら、きっと雨が降る。
空のうえで私が希子の代わりに泣く。
だから、笑って。〟
あたしはいま悲しいから、その代わりに莉子が泣いているの?
ーーなんて、都合よく考えすぎかな。