「あのね……あたし、三吉くんのことが好きなんだ」
「え?三吉くん? ……だれそれ?」
実鈴は三吉くんのことを知らないのか、頭にはてなマークを浮かべているように見えた。
「ほら、バスケ部の」
「バスケ部? って、もしかして朝陽くんって言う人?」
芽依の言葉にピンときたのか、実鈴は驚いた顔をしてあたしにそう聞いてきた。
うなずくと、実鈴の顔がすこしだけ曇った。
「希子はその人が好きなんだって。 しかもわかりやすすぎるの」
「もう、芽依!」
そんなにわかりやすいの?
顔に出てるのかなあ……。
ーーなんて、いまいちばん話したいことは、そんなことじゃないよ。
恥ずかしくて火照った体を冷ますように、目のまえにあるメロンソーダをぐびっと飲み干す。
喉の奥で炭酸がぱちぱちっと跳ねた。


