恋日和 〜キミに届かない恋でも〜

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5月の2週目の火曜日。
山の近くの駅にみんなで集まって、そこからクラスごとに2列に並んで山登りをする。


……なんだか、小学校のときが懐かしく感じる。



「あー山登りとか嫌」

「もう!芽依ってば」

「だってさあ、高校生にもなってだるくない!?」



登りはじめたばかりなのに、芽依は『帰りたい』だの言っている。
芽依らしいけどね。



「カレー食べれるんだから! がんばろう!」

「希子ってば本当に元気ね。 尊敬する」



そんな芽依の言葉に苦笑いを浮かべる。

たしかに山登りはきついかもしれないけど、周りのみんなは友達とはしゃぎながら登っている。


だるそうにしてるのは芽依くらいだ。



「希子は三吉くんがいるから楽しめてるのよね」

「……っえ」