三吉くんは、すごく莉子のことが好きなんだね。
まだ莉子のことを想ってくれる人たちがいるのは、自分のことのように嬉しい。
でも、胸は正直で、チクンと痛んだ。
「そういえば、もう少しで遠足だな!」
「え? あれ、そうだっけ……」
「あるじゃん、1週間後に」
「え!? もうあと1週間!?」
なんだか、時間が経つのが早い……。
ついこの間までは、あと3週間くらいあったのになあ。
高校生にもなって、山登り。
だけど、山頂では班ごとにわかれてカレー作りをするんだ。
三吉くんとは同じ班だからちょっと楽しみだなあ。
なんて思ってるうちに、5限開始のチャイムが鳴って教科担当の先生が教室にやってきた。


