《Kiko》
入学式から2週間。
三吉くんとは、たまに話すだけの毎日。心のどこかでは、嬉しいって思ってる自分がいた。
そんななか、今日から仮入部が始まった。
「芽依、一緒に行こうよ!」
「えー! だって私、部活はいらないって」
放課後になって芽依にそう声をかけるけど、『むりむり』と言われて断られてしまった。
「実鈴でも誘ったら?」
「そうする! 芽依は帰るの?」
「うん、帰る。 また明日ねー」
そう言いながら、せかせかと教室を出て行った。
芽依ってちょっとドライ。
でも、入る気もないのにむりやり連れて行くのは可哀想だから諦めるけど。
まとめた荷物を持って隣の教室を覗く。
すると、あたしに気がついた実鈴が近寄ってきた。
入学式から2週間。
三吉くんとは、たまに話すだけの毎日。心のどこかでは、嬉しいって思ってる自分がいた。
そんななか、今日から仮入部が始まった。
「芽依、一緒に行こうよ!」
「えー! だって私、部活はいらないって」
放課後になって芽依にそう声をかけるけど、『むりむり』と言われて断られてしまった。
「実鈴でも誘ったら?」
「そうする! 芽依は帰るの?」
「うん、帰る。 また明日ねー」
そう言いながら、せかせかと教室を出て行った。
芽依ってちょっとドライ。
でも、入る気もないのにむりやり連れて行くのは可哀想だから諦めるけど。
まとめた荷物を持って隣の教室を覗く。
すると、あたしに気がついた実鈴が近寄ってきた。