恋日和 〜キミに届かない恋でも〜




「あれ……?」



ふと、視界に入ったベッド脇の棚。
荷物はもうお母さんがまとめたはずなのに、そこにはなにか置いてある。


近づいて手にとって見て、驚いてつい落としそうになった。



なんで、手紙……。
パステルピンク色の封筒に書かれた〝芹沢希子さま〟の文字は、明らかに莉子の字だ。



あたし宛だけじゃなくて、その下には春馬と芽依と実鈴 宛の封筒が置かれていた。



「ねえ、これ……」



目を腫らした3人に封筒をそれぞれ渡す。



「どうして? これ、りーちゃんが……?」



大きく見開いた目からはすぐに涙が零れてきそうな、実鈴。



「これって莉子の字だよね」

「あぁ」



驚いた芽依の質問に答える、春馬。


みんな同じことを思ってる。
だってこんなの、驚かないわけない。


莉子とはもう話せないって思ってた。
話したいことはたくさんあるし、別れの言葉も言っていない……。