こんなのって、すごく嫌だ。
このままずっと、みんなと一緒にいたいのに……。


そんなこと思っても無駄だってわかってる。
自分の体は自分が一番わかってる。



それでも、やり切れないよ……。


ぎゅうっと締め付けられるように痛む胸が、いつ止まってしまうのかって怖くて怖くて。



「うぅ……っく」



堪えようとしても、涙は止まらない。
どんどん溢れてきて、ぽたぽたと床を濡らしていく。


ときおり風が涙をさらっても、それに負けないくらいの涙が零れる。
息が苦しくて、落ち着こうと思っても落ち着けなくて。



苦しくて。
悲しくて。
悔しくて。



ーーいろんな感情がごちゃまぜになって、頭が痛くなる。


変わらない未来だってわかっていても、いまはとにかく、現実から走ってどこかへ逃げてしまいたい。