<完>孤独な姫さんは世界一の総長 下







水『・・何って、ヒドイなぁ。紗奈恵はもっと優しかったのに』







紀「比べないで」






水『ゴメンゴメン。ニュース見たけど。・・やばくない?』






紀「それ、さっきも和達に言われたばっかり」







水『ははっ。まぁ・・そりゃぁ和義さん達も心配するよ。大事な後輩なんだから』







紀「心配性の間違いでしょ。」






水『それほど、愛されているっていう印だからいいじゃない』






紀「そうだね。水無月が姉貴を心配していたように」






水『嫌味っぽく言わないでくれる?』






クスクスと笑う声が携帯電話越しに聞こえる。






紀「ホントの事でしょ?」