和「コホン。紀優、ニュースで見た。勝海、牢獄から脱走したんだってな」
咲哉と和、私は向き合う形になっていて二人の視線が痛い。
紀「そうだね」
咲「そうだね・・じゃねぇーぞ。何時お前に来るかわかんねーんだぞ」
紀「悠のことはだれよりも知っているつもり。だから来る日なんて、もう予想済み。」
和「予想済みって・・お前」
紀「私と悠は、・・似ている。一回恨みを持ったらなかなか消えないんだよ」
和「っ・・・」
紀「今は来ない。安心して。」
・・“今”は来ない。
今の期間は誰もわからない。
明日かもしれない。
1か月かもしれない。
1年後かもしれない。
誰も知らない。
私と悠以外は..。


