水「悠に何言ったか知らないけど、紗奈恵気にかけすぎて俺まで嫉妬するほどだった」








悠「・・なわけが・・なわけない・・」



悠は、自分に言い聞かせるように暗示をしている。






水「・・それは、・・紗奈恵の良い所じゃない?」







悠「・・・っ・・はぁ」







悠は何か諦めたかのような溜息をして銃を下した。








悠「俺は・・アイツが・・好きだったのか・・」







紀「・・・」









悠「あいつが好きで・・あんなバカ女を惚れさせるために水禽総長になったのに、違う道を・・行ってたのか」









紀「・・そうだね。気づくのが・・遅いよ」








水「でも・・今からでもやり直せるんじゃない?・・勿論、罪を償ってね」








悠「俺は・・あいつを殺した。・・この手で。好きな女を殺した俺は、もう・・生きる意味すらねぇ」






水「そんなわけがない」






悠「何故言える?」








水「・・きっと、紗奈恵は、俺たち3人が生きるのを1番に願っていると思うよ」








私と悠を交互に見ながら言う水無月。









っ・・・。






紀「・・ごめん」







そう言って私は悠の銃を悠の手から離し、引き金に指を入れた。








竜「ッ・・お前は死なせねぇ!」









水「・・止めろっ!!!紀優ちゃんっ!!」