<完>孤独な姫さんは世界一の総長 下







バキっ





ドカっ







そういう音だけが鳴る。






そして近づいてくる救急車のサイレン。






辰「紀優!止めろ!」







私は辰喜の言葉も入らないくらい怒りが爆発していた。






凛「救急車来たよ!!」







直「紀優っ・・」







大「ッ・・・」





辰喜に止められたのは、救急車が病院へ向かった直後だった。







紀「・・私のせいだ。・・もうやだよ。」







辰「紀優、しっかりしろ」







紀「好きな人が殺されたっていうのに冷静でいる人はいないでしょ!?」








私は辰喜に反論すると辰喜は悲しい顔をした。








辰喜が私に言った言葉。








辰「・・まだ、慧は死んだって決まってない」