バキっ
ドカっ
そういう音だけが鳴る。
そして近づいてくる救急車のサイレン。
辰「紀優!止めろ!」
私は辰喜の言葉も入らないくらい怒りが爆発していた。
凛「救急車来たよ!!」
直「紀優っ・・」
大「ッ・・・」
辰喜に止められたのは、救急車が病院へ向かった直後だった。
紀「・・私のせいだ。・・もうやだよ。」
辰「紀優、しっかりしろ」
紀「好きな人が殺されたっていうのに冷静でいる人はいないでしょ!?」
私は辰喜に反論すると辰喜は悲しい顔をした。
辰喜が私に言った言葉。
辰「・・まだ、慧は死んだって決まってない」


