後ろには、辰喜、直登、慧がいる。
・・避ければ・・銃弾が・・辰喜たちに・・・
そう思うと避けるにも避けられなかった。
グッと目を瞑ると痛みは来ないが重みはある。
・・これ、確か姉貴の時も・・あった。
まさかっっと思い、咄嗟に目を開けると
紀「け・・慧!!!」
慧が私に覆いかぶさって庇って・・
紀「何で庇うの・・何で・・」
慧「だって・・紀優・・絶対、よけ・・ないとおも・・ったから」
直「慧!!」
辰「慧!!凛華!救急車を呼べ!!」
凛「うん!」
紀「慧・・慧・・私は、別に大丈夫だったのにっ」
涙がポタポタと慧の頬に落ちる。


