<完>孤独な姫さんは世界一の総長 下







後ろには、辰喜、直登、慧がいる。






・・避ければ・・銃弾が・・辰喜たちに・・・






そう思うと避けるにも避けられなかった。






グッと目を瞑ると痛みは来ないが重みはある。






・・これ、確か姉貴の時も・・あった。





まさかっっと思い、咄嗟に目を開けると







紀「け・・慧!!!」






慧が私に覆いかぶさって庇って・・





紀「何で庇うの・・何で・・」






慧「だって・・紀優・・絶対、よけ・・ないとおも・・ったから」








直「慧!!」







辰「慧!!凛華!救急車を呼べ!!」







凛「うん!」







紀「慧・・慧・・私は、別に大丈夫だったのにっ」








涙がポタポタと慧の頬に落ちる。