<完>孤独な姫さんは世界一の総長 下









いよいよ戦いも終盤。






紀「私たちの勝ちだね」







そう言っても険しい顔をしている慧。







紀「慧?」






慧「・・ん?何?」





私が呼ぶとニコッとして子犬のような眼で見てくる慧。






紀「険しい顔してたけど・・」







慧「なんでもな~い」







紀「・・そう?」







悠「これで、終わりなんて・・ありえないから」








そう言って悠は銃を私に向ける。








紀「・・何をしようとするの?私を殺すの?」







悠「・・それもいいかもね。約束を破ったモノには死が待っている。良い言葉だね」







約束?とはてなを浮かべていると







悠「約束を・・破る前に頭の片隅にもないんだ?・・紀優は生きる資格もないね」






そう言ってバンっと音がした。