雁「遠回しに泣けという意味では?」






紀「さぁ~?男だからって気取るなっていう意味。」






雁「・・・なるほど」






俺は紀優の後ろに乗ってバイクは走り出した。







はぁ・・・。







俺は、多分理央とダチになるのはもう少し後かな。








雁「ねぇ~紀優、俺が女遊び止めたら好きになってくれる?」







紀「それはどうだろう。でも、カナにはよく見られるんじゃない?」







雁「紀優ヒドイ・・」







紀「止めたいときに止めればいいよ。私は別に止めない。それは雁が決める事でしょ?私が言っても結局は雁次第だもの。」







雁「・・そうだけどさ~。」







っていうか、紀優の背中って温かいなぁ・・。







俺が見てきたものは、冷え切った裸しかない。






俺の心も・・・











・・・冷え切っているのだろうか。