<完>孤独な姫さんは世界一の総長 下








雁「え・・なんで・・え!?」






紀「雁が倉庫まで帰ってくるの遠いからってぶっ飛ばして来たら・・のうのうとグラウンドと去る小僧が居て?え”?」







雁「ごめんって~。可愛い紀優がそんな顔したら台無しだよ!抱いてくれる人がいないなら俺が抱―――」






俺の体一瞬にして壁に激突。






・・痛い。






手加減して・・・








紀「うるさい、どうやったらそんな考えになるか疑問なんだけど。早く乗って。・・泣きたいなら、走行中だけね」







その言葉に俺は心が温かくなる。







雁「え~んじゃぁ、背中から食べて―――」








視界が紀優から地面へと変わってすぐに紀優に殴られたと感じた。







紀「・・雁、置いてくよ。・・なんもしないでね。・・泣く以外は」