<完>孤独な姫さんは世界一の総長 下









雁「・・聞いてねぇけど?」







里「ほんと!?良かったぁ~あれ、聞かれてたら凄く恥ずかしいもん」







理「里彩なんつったの?」







里「言うわけないじゃん!恥ずかしい!」







理「言うまで帰してやんない」






里「え~」






顔を赤くする里彩。







愛おしい。






でも、その笑顔・・その顔を赤くさせてるのは俺じゃない。






そう現実に突き付けられるだけで今はつらい。







恋って・・・辛いもんだな・・。







雁「んじゃ、俺仲間待たせてっから、ピンクオーラムンムンのカップルさんまたな!」








里「え・・ピンクオーラじゃないよ!」







顔を赤くしながらふるふると首を振る里彩。








そんな姿まで可愛いとか、俺は凄く里彩に溺れているのが分かる。







俺は手を振りながらグラウンドを後にした。








紀「だーれが、仲間を待たせてるんだぁ~?あ”?」







あ、・・紀優。





そこには凄い形相をした紀優の姿。