雁「・・は?」
思わず顔を上げると里彩が泣いていた。
理「俺、雁の事知ってるつもりだったけどさ・・それは思い込みだった。雁、俺に暴言言われても軽く流していると思った。だから、あの時冷たく言って反省させようとしたんだよ」
雁「・・え?」
理「あの時以来雁が俺の所来なくて正直びびった。」
里「ほんとにごめんなさい!雁君、今・・苦しんでるって聞いて」
・・苦しんでいる?
・・俺が?
里「・・・ほんっとにごめんなさい」
雁「・・別にいいし?」
なんか、やっぱり2人を見ると・・・殴れねーよ。
紀優は、簡単な理由でイラつきは止まるのか?って言ってたけど、
いいじゃねーか。
簡単な理由で。
それが理由なんだから。
ハハッと笑みがこぼれた。
理「雁?」
雁「別に~。なぁ・・理央。これからも・・友達・・だよな?」


