<完>孤独な姫さんは世界一の総長 下







雁「・・は?」






思わず顔を上げると里彩が泣いていた。







理「俺、雁の事知ってるつもりだったけどさ・・それは思い込みだった。雁、俺に暴言言われても軽く流していると思った。だから、あの時冷たく言って反省させようとしたんだよ」







雁「・・え?」






理「あの時以来雁が俺の所来なくて正直びびった。」






里「ほんとにごめんなさい!雁君、今・・苦しんでるって聞いて」








・・苦しんでいる?







・・俺が?







里「・・・ほんっとにごめんなさい」







雁「・・別にいいし?」









なんか、やっぱり2人を見ると・・・殴れねーよ。








紀優は、簡単な理由でイラつきは止まるのか?って言ってたけど、








いいじゃねーか。






簡単な理由で。








それが理由なんだから。






ハハッと笑みがこぼれた。







理「雁?」









雁「別に~。なぁ・・理央。これからも・・友達・・だよな?」